なら・町家研究会について


理念と発足の経緯

私たちの活動の中心となっている奈良町は、元々平城京の外京に位置し、中世に東大寺、春日大社、興福寺、元興寺といった社寺の周辺にできた門前郷から、時代を経て衰栄を繰り返し、近世にかけて商業都市として栄えました。伝統的な都市住宅である町家は、生活や暮らしの中で育まれ、近代まで美しい町並みを形成したにも拘らず、1980年代後半のバブル期にその多くが姿を消していきました。 
長い歴史をかけて育んできた建物が簡単に壊されていくのを見て、町家を何とか活かしていきたいと思う数人の建築家が集まり、活動を始めました。奈良に残る伝統的な町家を調査・記録し、その変遷と特徴を探ることを活動の基本とし、「町家」の保存・再生・活用を考えています。合わせて会員各自の町家保存修理、再生工事など日常の設計活動を通じて学んだ蓄積から、地域に根ざした都市住宅「現代町家」づくりを目指している建築家他の集まりです。

 

魅力的なもの、惹かれるものには訳がある。それを知りたい、活かしたい、そんな気持ちで活動しています。また、年1回のパネル展や公開講座などの活動は、発表の場であると同時に勉強の機会と考え、日々研鑽しています。

活動内容

  • 町家の調査・記録
  • 町家相談
  • パネル展、公開講座