「ならまち今確かな時を見る」ことを目的に、毎年テーマを決めて奈良町や奈良町家を調査し、その成果を発表するパネル展を主にならまち格子の家を会場に行ってきました。
町家の再生と活用とその実際
~豊かに暮らす秘訣~
第32回パネル展
2024年(令和6年)
「ならまち格子の家:パネル展、町家講座」
奈良町は、江戸後期から昭和初期までの伝統的な町家が残り、町を形成しています。地 域に残る町家は町の性格や地域風土、時代性、暮らしなどによりカタチをつくり出していま す。また、それが独自の個性として表われているところが地域の魅力です。今回、歴史と伝統を受け継ぎ、時には新しい感覚を取り入れながら
再生・活用している町 家の事例を取り上げました。
明治時代の奈良町家
第31回パネル展
2024年(令和6年)
今回は明治時代に建てられた町家に焦点を当て、その時代における空間の構成や意匠などの特徴や魅力・価値を考察することにしました。限られた文献資料の中での調査であること、現存する町家が数少なくなっていること、現存する町家は修理や改修を経ていること、実際に町家の詳細な調査を行っていないなど不十分なところもあるかと思いますが、考察に加えて今後、再評価も加えていきたいと思います。
(*奈良町家とは奈良町に建てられた町家・農家・社家なども含みます。)
欄間付き格子
第30回パネル展
2023年(令和5年)
奈良町家(奈良町に建てられた町家・農家・社家なども含む)の表構えには、様々な形状の
格子が見られます。
構造の違いや竪子と貫の太さ・形状・配列の違いなどにより、その表構えは変化に富みそれぞれの奈良町家の個性となっています。奈良町家に見られる格子の種類とその違いについては、第1回パネル展「格子」、第5回パネル展「法蓮格子」で述べてきました。今回は竪子が整然と並ぶ格子の上部に欄間状の意匠があるものを「欄間付き格子」と呼ぶこととして取り上げました。
江戸時代の奈良町家
第29回パネル展
2022年(令和4年)
今、私たちは、歴史的都市奈良町のにおける現代の町家のあり方がどの様にあるべきかを考えています。
このテーマに取り掛かるにあたり、町に残る各時代の町家を見ることを一つの指標とするために、江戸時代に建てられた町家に焦点を当て、その時代における空間の構成や部位、意匠などの特徴や魅力・価値を考察し、まとめました。
ならまちの移り変わり1985~2020
第28回パネル展
2021年(令和3年)
1985年に奈良市教育委員会が行った町家調査から35年。
今回、わたしたちは同範囲で奈良町家の残存状況を調査し、特に、元興寺を中心とする「ならまち」の移り変わりをまとめました。
町家の塀
第27回パネル展
2020年(令和2年)
わたしたちは奈良町に残る町家を奈良町家と称し、これまで伝統的町家を構成する上で特徴的なものとして、「格子」や「中庭」「壁」「屋根」「戸口」「材木」などを調査し取り上げてきました。
今回は、奈良町家を形成する要素のひとつである「塀」を取り上げ、フィールドワークを行いました。
住み継ぐための技術と知恵
第6回作事組全国協議会 奈良大会 2018を終えて
第26回パネル展
2019年(平成31年)
今回は『住み継ぐための技術と知恵』をテーマにして奈良町界隈で開催した、「第6回作事組全国協議会奈良大会2018」の様子をシンポジュウムや分科会、見学会の内容をパネルにしてパネル展を行いました。
町家の戸口
第25回パネル展
2018年(平成30年)
今回は、町家出入り口であるの戸口にスポット当て調査しました。
奈良町には江戸後期から明治、大正昭和の初期にかけての伝統的な奈良町家が建ち並んでいました。今のうちに記録を残しおかなければ無くなっていくのではとと思い調査を行いました。
町家の屋根と瓦
第24回パネル展
2017年(平成29年)
今回は、奈良町の屋根と瓦にスポット当て調査しました。
屋根や瓦にも色々な物がありいつも素通りしてあまり気にしていなかった屋根や瓦が非常に興味深い物になりました。
日本の伝統集落・外泊
第23回パネル展
2016年(平成28年)
今回は、奈良町を出て愛媛県にある伝統集落・外泊に調査、探索に行き、地元の方の話も色々お伺いしましまとめました。
時代をつなぐ”まちなみ”Ⅱ
第22回パネル展
2015年(平成27年)
今回は、5年前に調査しました”まちなみ”を奈良町周辺にも対象を広げて調査しました。
奈良町周辺の近代化遺産
第21回パネル展
2014年(平成26年)
今回は、奈良町周辺の近代化遺産の中の建築物について調査しました。
韓国に見る町家
第20回パネル展
2013年(平成25年)
今回は、奈良を飛び出し、韓国のマウル(村)を訪れました、韓国を代表する古い村で2010年共に世界遺産登録の文化遺産に登録された村(集落)を訪れました。
生き残れ町家‼
第19回パネル展
2012年(平成24年)
今回は、伝統的町家などが日を追うごとに姿を消しているなか、これからも残していきたい町家やなくなった町家を調査しました。
奈良町のうつりかわりⅡ
第18回パネル展
2011年(平成23年)
今回の調査は、3年前(2007年度)に行った調査の調査範囲の残り都市計画道路(杉ヶ町高畑線)より北側の調査を行いました調査図を完成しました。
時代をつなぐ”まちなみ”
第17回パネル展
2010年(平成22年)
今回、地形や建物、道路など町並みを形成している様々な要素を見つめました。土地の高低差がはっきりとわかる町並み。折れ曲がったり、T字型になっている道路の突き当たりに寺や神社や美しい建物がある町並みなどを調査しました。
町家を生かし、時をつなぐ
第16回パネル展
2009年(平成21年)
時代と共に変わりゆく奈良町の中で現在、生活にとけこみ息づく町家。今回、歴史ある建物が伝統を受け継ぎながら、新しい感覚も取り入れ活用されている例をいくつか見つめてみました。
奈良町25年のうつりかわり
第15回パネル展
2008年(平成20年)
近年、伝統的町家が日を追うごとに姿を消しています。
今回は25年前の町並み調査図および町の俯瞰写真や建物の状況を現在の状況と比べてみました.。
奈良町家再見
第14回パネル展
2007年(平成19年)
今回は奈良町に残る町家の格子、や虫籠窓などを見直しました。
大和の町並探訪
なりたちと往来
第13回パネル展
2006年(平成18年)
今回は奈良を出て「大和郡山・五條・御所・高取・大和高田・榛原・大宇陀・今井」の大和に今に残るまちなみを探索してきました。
活動10年の思い
第12回パネル展
2005年(平成17年)
今回はテーマを決めず各自がテーマを決めパネルを作成しました。
町家に関わる大工と技術、町家の表情、町家と街道、町家の修復と再生を取り上げました。
町家と大工
第11回パネル展
2004年(平成16年)
奈良の伝統的な木造建築・町家を支えてきた大工に焦点を当て、その歴史や技などをクローズアップしました。
町家と木材Ⅱ
町家をつくった大工と木材
第10回パネル展
2003年(平成15年)
前回のテーマの一連として、ある材木店に聞き取りに調査に行き。材木集積地としての奈良そして高い技術を受け継いできた 大工にスポットを当てました。
町家と木材
山と里の記の技術
第9回パネル展
2002年(平成14年)
吉野林業の里と桜井原木市場等を取材し町家と木材の関係を考え調査、記録しました。
町家の壁
左官の仕事と技術
第8回パネル展
2001年(平成13年)
木と土と紙で出来ているといって過言ではない町家の土である壁についてスポットを当て歴史や役割そして土を生かした左官の仕事や技術について取り上げました。
町家に学ぶ住まいづくり
第7回パネル展
2000年(平成12年)
町家の歴史・魅力・工夫を省み、現代の住まいに町家からのメッセージを託しました。
町家の再生Ⅱ
第6回パネル展
1999年(平成11年)
古い町家の魅力を大切にしつつ、現代の技術と快適さをもって、これからの住まいとして蘇らせる事が出来る町家について考えました。
法蓮格子
第5回パネル展
1998年(平成10年)
奈良町や周辺地域に点在している、奈良特有の法蓮格子(丸太格子)にスポットを当て調査、記録しました。
奈良町に生きる商家
第4回パネル展
1997年(平成9年)
住まいと生計の場を同じとする商家
奈良町、大和郡山の町家にスポットを当て調査、記録しました。
町家の再生
第3回パネル展
1996年(平成8年)
奈良町の中のある明治、大正時代の町家の再生について取り上げました。
町家の中庭
第2回パネル展
1995年(平成7年)
町家のわずかな空間に設けられた中庭にスポットを当て町の成立や、発展の歴史、人々の歴史、文化の足跡など感じながら調査、記録しました。
格子の魅力
第1回パネル展
1994年(平成6年)
町家の表構えの格子にスポット当て奈良及び周辺部の農家や街道筋の格子を調査、記録をしました。